一区切り

今日の仕事で一つの区切りがついた。

というか、来月からの仕事を原則お断りする方向になった。原則というのはお知り合いを除いてという意味だ。

長いようで短い4年弱だった。今まで散々ご迷惑をおかけしたこともあったし、学ぶことも多かった。でも、面白い仕事だと思ったし、今では生活にメリハリを持たせる意味でも非常に有意義な仕事だった。そして、この仕事で覚えたスキルは今の仕事の基盤にもなっている。

理由は単純だ。会社の提示する「仕様」を満たせないからだ。

現場の人間が悪いわけじゃないということは分かっているし、誰一人恨んでもいないし、怒ってもいない。感謝しかない。だけど、。会社員である以上は上司の指示は絶対だ。どんなに不条理だろうが、馬鹿らしいことだろうが従う以外の選択肢がない。残酷な世界だ。嫌なら辞めるしかない。

だけど、クライアントは変わってもこの仕事は続けたいと思った。それは、今のパソコン設定の仕事もそうだったけど、それと同じくらいに続けたいと思ったのだ。

最終的には戻りたいとも思っているし、またあの素敵なメンバーと仕事をしたいとも思っている。他の会場に入った時に感じる不安がないだけでも、ストレスが少ないし、何よりも地域一番店と仕事をできるチャンスは全員にあるわけじゃない。

数週間考えて、一旦は別のクライアントを探すことにはしている。1件はトライアル確定だし、別のところも目下交渉中だ。それでも驚いたのが、意外にも応援してくれる人の多いことだ。もちろん、ライバルが減るのは望ましいことだ。でも、応援してくれたのはライバルではない。全く別の人たちだった。ビデオの人たちだ。ビデオさんとは、どうしても欲しい画がかぶってしまって、ポジションの取り合いになることも少なくない。そんな「厄介者」を応援してくれるのが嬉しかった。同時に自分の軌跡が間違ってなかったことも自信が持てた。ちゃんと評価してくれる人はいる、と。

だから、決してゴールだとも思っていないし、またここに戻ってきたいと思っている。でも、今はチャンスを待つタイミングだ。チャンスを待つこと、呼び寄せること、作ること。それがこの4年間で覚えた撮影の面白さだ。シャッターチャンスは、偶然ではない。自ら呼び寄せるものだ。それは人生のチャンスも同じだと思う。

そして、チャンスは「chance」。フランス語だと「幸運」という意味だ。受け売りだけどね。

2016年2月20日 kaneyan 未分類 No Comments

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