【26日目】新車は損
仕事柄運転する機会が多いと、自然に目に入るのが中古車。もともと車が好きなので、中古車の値段などは結構気にしてみていたりもする。
プライベートでも仕事でもちょっと面白い車に乗りたいと思うし、その情報集めの意味もあるんだけど。
そこから見えてくるのは、「自動車は供給過多」という事。
本来、需要と供給の関係で行けば、中古車が大量に余っている現状を見ると、中古車の価格そのものはもっと安くても良いと思う。もちろん、走行距離や年式などにもよって価格は大きく変わるのだが・・・。
でも、そこから見ても新車は損。
僕はドライに考えるタイプなので、1kmあたり何円のコストで走れるか、を考えてしまう。もちろん、5万キロで大きな故障をする車もあれば、15万キロ平気で走る車もいるから、個体差(あたりはずれ)の要素もある。でも、今の車なら10万キロ~15万キロまで乗るとして走行コストを考えるなら、新車は思いっきり損になる。
もちろん途中の修理コストなどもあるが、経年的な要素を除けば、仕事で使っている以上年間走行距離は2万5千キロ近くになるし、どちらかといえば、走行距離に応じたメンテナンスのほうにコストがかかる。そこから逆算しても、新車よりも、新車の半額以下で買える5万キロ走行した軽のほうがお得だったりする。
先に述べたとおり、需要と供給の関係で行けば、単に走行距離や年式だけを元に「減価償却」を考えると、新車のコストは高すぎる。では、何が新車の価格を吊り上げるのか。それはプレミアだ。新車のプレミアは確かにある。みんなそのプレミアにお金を払って、わざわざ高い車に乗っている。
僕もその感覚を否定するつもりは無い。僕もプレミアを払って、わざわざ現行機種の高いカメラを仕事に使っているし、型落ちを選べばコストは半額以下だ。そこにプレミアを感じるかは人それぞれだけど、物が持っている現実的な価値は、中古車の値段から逆算した価値だ。その価値と実際の売値の差はプレミアでしかない。
プレミアには本質的な価値は無い。あくまでも空虚な概念だ。僕もプレミア感で仕事をしている部分があるので、そのプレミアの部分にお金を出す人はありがたいお客様だったりもするので、否定するわけにも行かないけど・・・。
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