年末

まだ11月なのですが・・・今考えていること。決算の仕方。

そう。私、ちゃんと青色申告で複式簿記をしているのです・・・。最近の悩みは・・・帳尻合わせ。基本的に全ての取引を発生主義で入力はしているものの・・・すべて個人のお金にも関わらず、所謂、事業主借・事業主貸という部分で、個人としての私と自営業の私との間で金銭の貸し借りをしている状態になっている。さらに、今年は元入れ金(資本金)って言う問題もあって、そのあたりのパラメータをどういう風に計上しようかと悩んでいる。ただ・・・これは最後は税理士さんに相談だなと。

もちろん申告は来年3月の話なんだけど、ちゃんと見通しだけは立てておこうかなと。で、税務署行くのも面倒だし(自宅は立山町なのに管轄は魚津税務署。遠いんだもの・・・しかも待ち時間も長いし・・・)、e-TAXで申告できるようにICカードリーダーも買って、電子証明書も取得しておこうかと。

ただ、今年はなんと!経費と収入を比較すると、実はまだそんなに利益が出ていない状態になっている。その原因は・・・設備投資。青色申告で所定の条件を満たすと、1つ30万円まで、年間300万円までは原価償却を一括で行うことができる。通常・・・10万円以上の物を購入すると、原価償却をしなきゃいけない(というか自分の周りのカメラマンなんて、この金額超えてもやってないんじゃないかとも思うんだけど・・・)何が面倒って、まずは数年かけて経費になるから、たとえ20万円のカメラを買っても、5年償却だと年間4万円までしか認められない。16万円分はその年の経費にならず丸々所得になってしまう。つまり・・・現金を支払っていて腹は痛むのに、さらに税金を取られる事態になる。そして、何よりも会計上の処理が面倒(笑)

だから、この30万・300万の特例は非常に便利なのだ(実際カメラで30万円を超えるとなると、5Dsが1Dくらいのものだけど、そんな超高画素を買ってもデータが重いだけだし、納品フォーマットはJPEG M Fineが大半という無駄さ。12コマ/秒の高速連写だって、ストロボチャージが追いつかない=バウンスだし・・・だから5D Mark3で十分なのだ。レンズだって・・・これ以上は要らないし。しいて言うと、車とパソコンだけが問題。パソコンは買うならメーカー価格17万くらいのPCに自分でメモリ増設して、HDDをSSDに換装するから、これも30万円を超えないし。来年はLenovo W550あたりかな?っては思ってるけど)

実際・・・利益が出ていない要因としては、設備投資の時に借り入れをしている理由が大きい。つまり借金をしている状態なのだ。正直1年目一番つらいのは、売掛金だ。仕事をしてから、実際に入金されるまで、早くても1か月・遅ければ2か月くらいの入金のタイムラグがある。実際年末の予想では80万円くらいの売掛金がある状態になるし、この売掛金は売上に計上されている以上は、今年の「収入」にカウントされてしまう。実際に現金では貰っていないにも関わらず、だ。所得税や住民税・国民健康保険税などを合わせると、この30%弱ほどが来年の税金に上乗せされる額だ。つまり24万円。これは結構痛い。2年目以降は、仕事が横ばいなら、前年の売掛金と翌年の売掛金の繰り越しで相殺されるから、そんなには辛くないんだけど、1年目は現金が無いのに税金だけが請求されるという悲しい状態になる。

しかし、借り入れをして設備投資したおかげで、この利益がぐっと圧縮されている状態になっている。もちろん、借金だから返さなくてはいけないけど、前年の所得を圧縮したおかげで税金も少ないので、利息を考えても良い選択だったりする。あとは、引当金ももちろん計上するけどね・・・。

2番目に高い買い物

下手をすれば、人生で一番高い買い物かもしれない・・・。

今日、1件保険を新しく契約した。今まで契約したことの無いタイプの保険。ベンツのSクラスが軽く買える価格。人生で2番目に高い買い物だ。(ただ・・・目標としてこの保険契約が安いものに感じられるくらいの仕事はしたいと思ってるけど)

最終的には12万ドル近い契約。米ドル建てリタイアメント・インカム。平たく言えば、外貨で貯める個人年金だ。ただこの個人年金がロックなのは、全てドル建て。積み立てもドル、支払いもドル(ただし、現実的には国内銀行から円で落ちて、国内銀行にドルで戻ってくる。ドル口座を作ればドルだけでやり取りも出来るけど、何せ・・・コミッションが高い・・・)しかも、個人年金保険料としても控除されないし(と言っても上限4万円だけど・・・)、個人事業主だと1円も損金計上できない(つまり所得とみなされる)株式にすれば半額はOKだけど。

正直そういう意味で言うと、目先の利益だけを考えれば、個人事業主でも全額損金計上できる退職金の積み立ての方が魅力的だったりする。さらに、この保険は保険料を払い込んでいる間は円高のほうが良くて、年金として受け取るときには円安のほうが良いという性質のものにもなる。つまり、現役期間は日本が強ければ良いんだけど、退職後の事を考えると日本が終わってくれたら最高に都合が良いのだ。そんな未来を希望するのも嫌なので、ちょっと抵抗感があったりもした。

でも、インフレが続けば円で貯める意味が薄れるし、そもそも円でそこまでの資産運用は不可能。何よりも金融商品じゃないので、為替リスク以外のリスクが無いのも良かったりする。それで年2.75%の利率があるなら有りな選択かなと思ったのは大きい。

そんなこんなで、契約に至ったわけだ。(実際、国民年金だけじゃ生活できんし・・・)

正直・・・保険って嫌な商品だ。なぜなら・・・不幸になった自分を想像しながらお金を払うから。今回のリタイアメント・インカムはちょっと性格が違うけど・・・。正直、今回の契約には保険としての期待はしていない。必要な保証は、現在の家族収入保険で十分まかなえているからだ(というかやりすぎてる・・・)あくまでも「守り」の貯蓄。そう思ってサインしました。まだまだ攻めれるほど稼げてないのが悲しいところ。

次は攻めの金融商品かとも思ってたけど、この保険に入るとドル建て。今まで以上に為替に敏感になりそうだ。そう思うと、FXとかもありなんだけど。

発生主義と現金主義

先日、某社の社長様とお食事していたときのこと。「え?発生主義でやってるの?」と。

会計には二つの方式がある。現金主義と発生主義。現金主義とは、現金の動きが発生したときに記帳するやり方。発生主義は現金を受け取る(支払い)する動きがあったときに記帳するやりかた。一般には現金主義。家計簿もお小遣い帳も。サラリーマンの所得も現金主義。12月にめちゃくちゃ残業して稼ぎまくっても、それはその年には反映されず、翌年の所得に反映される。受け取るのが1月だから。商売では、仕事をしてもすぐにお金がもらえないという事がある。末締めの翌月末払いのように、毎日毎日支払うと大変だから一か月分まとめてしまいましょうという考え方。その間は、売上にはなってるけど現金は増えない状態。売掛金に勘定している状態。で、現金が入金されたら売掛金と相殺する(このあたりはバランスシートとか複式簿記とかも絡むので割愛)

よくよく考えると、なぜ僕が発生主義でやってたのか??ある人から「発生主義で」といわれたのもあるけど、簿記の勉強をしているときに「売掛金」「買掛金」という「発生主義」ならではの書き方になじんでいたから、という部分が大きい。だけど、なぜ?と問われると答えられなかった・・・。

よくよく調べると、青色申告で65万円の控除を受けるときには、発生主義で記帳しなければいけないみたい。(そもそも個人事業主の確定申告には3パターンあります。お手軽な白色申告。ちょっと難しい青色申告ライト、そして企業の会計ほとんど変わらない青色申告プロこの3エディションがあります。実際にライトとかプロとかはつかないですけどね・・・)

青色申告で65万円の控除を受けるときには、複式簿記で発生主義で記帳。コレが重要。正直僕の周りにこの記帳方法を選んでいる人間はいない・・・なぜなら・・・面倒だから。でも、前にも書いたように僕らの業態にはもっとも効果的。本来10万円を超えると減価償却と言って、1年で経費に計上出来ない問題が生じる。つまり、お金は支払うけど、支払った事にならない=利益になる。という問題が生じる。給料はそんなに貰わないのに、実際の給料以上に税金が課されるとかないでしょ・・・。そんな問題が生じるけど、個人事業主で青色申告65万円控除を選択すると、特例的に30万円までの機材や車両などの「資産」なら年間300万円まで一括で減価償却できる。という特例。お陰で、今年カメラやレンズや車両、車両の関連費(タイヤなど)を支払ったけど、全部一括で償却できている。さらに、65万円の控除がついてくる。非常にお得な制度なのだ。

ただ、その社長さんも・・・結果的には発生主義。年末に未収分と未払い分を計上している。年末に辻褄を合わせる形で発生主義になっている。だからOKなのだ。だけど・・・年末だけ違うことをするとハマりそうなので・・・やっぱりこのまま、チマチマやります。