カメラマンという仕事は一度機材をそろえてしまうと、モデルサイクルが長くて、設備投資は意外と楽だったりする(それでも機材の総額で軽自動車が変える金額にはなるけど・・・)
レンズは8年、ボディ(本体)は4年、アクセサリー類は5年。しかも性能が良いので、1世代前のモデルでも十分勝負できたりする。これだけの年数、ノーメンテというわけにはいかないけど、メンテナンスに使う金額なんて、本体の1/10くらいだったりする。
たしかに1世代前の機材でも十分写真は撮れる。でも、メーカー側も日々改善をしている。それにモデルの継続期間は最初の方こそ価格が高かったりするけど、数か月もすると価格もこなれてくる(というか、この時の価格がモデル末期よりも安いこともある)
仕事に使うものには積極的に投資しろ。たとえ借金をしても。
メーカーが進歩した分、他のカメラマンの仕事もよくなる。1世代古い機材でも仕事はできるかもしれないけど、置いて行かれる部分もでるし、カメラの場合、後から修正する量が劇的に少なくなる。その分、他の仕事や休みに時間を充てることもできる。腕がめちゃめちゃ良ければ話は別だ。だけどみんなが横並びになっている中で、飛び出すには何かがいる。他力本願と言われようが、結果がすべてだ。だから、機材は借金をしてでも揃えないと、仕事が来なくなる。仕事が来なくなるかもしれないから、投資を抑えるのではない。投資を抑えるから、仕事が来なくなる。実際にこんな人をたくさん見てきた。
最悪、廃業するときに機材は全部売ってもいい。現行モデルなら、それなりの価格になるし、リセールバリューも十分だ。心配すべきはお金の面ではない。仕事の面だ。
パソコンだって同じだ。作業効率を考えるとディスプレイは2つ以上必要だ。ディスプレイなんて中古で1万円で買える。2つ以上の作業を同時にしたりもできる。写真を撮ってると、LightroomとPhotoshopを切り替えて使うこともあるし、Web系を触っているときはソースとプレビューをそれぞれ表示させたいし、動画をやってるときは素材とタイムラインを別々に表示させたいし、とにかく画面が2つあると効率がいい。キーボードはアイソレートタイプの方が使いやすくて(もともとMacBook Proがアイソレートだった)今ではWindowsノートもデスクトップも全部アイソレートだし、マウスなんて、同じマウスを3つ(実際は前のが壊れて買い換えてるから4つ目)持っていたりする。マウスも同じものだと操作性が良い。これで作業効率が上がるなら安い投資だ。線が絡まるのが嫌でワイヤレスにもしてる。
とにかく、趣味でも仕事でも質を高めるためには投資を惜しんではいけない。浪費ではない。投資だ。