僕はこのことわざの覚え方を間違っていたようだ。使い方はあってるんだけど。
正しくは、「馬鹿と鋏は使う人次第」くらいのニュアンスだけど、なぜか「馬鹿と鋏は使い方次第で人も殺せる」と覚えていた。
では、どうすれば馬鹿が人を殺せるように仕向けられるのか。ここが重要だ。(殺し屋じゃないんで、殺さないですよ・・・誰も)
周りにこんな人はいないだろうか?学歴は立派だけど、フリーターやニートや、「大人しい」仕事に収まった人。僕の周りにも数え切れないくらいいる。逆に、高卒でも立派な起業家や経営者もたくさんいる。僕は縁あって、進学校という高校に入る事が出来た。進学校に行くと、結構やっつけられる。ストレス耐性が無いと、結構きつい。だから辞めたんだけど。
これだけオッサンになって、ちょっと俯瞰できる位置に来ると、実際、進学校に来ている奴らって、ホントに頭が良くて、基本的なスペックの高い奴らばっかりのはずだ。公立の中学校では、トップ10%に確実に入るレベルだし、自分の周りはトップ1%の連中だった。だけど、自分の目から見て自分よりも幸せそうに暮らしている奴はとてつもなく少ない。自分ほど稼いでも無ければ、ストレスにさらされる毎日。ホントにそれで良いのか?と。
僕はどこかで「勘違い」をしているところがある。客観的に見て、問題の無いレベルではあるし、それでも人に迷惑をかけてない程度にである。だけど、進学校に行くと、自分のポジションや能力を必要以上に悪く評価してしまって、全体の中でのポジションを見失う奴が多すぎる。
昨日の話じゃないけど、ホントに頭が良くて、スゴイ人間の集まりなのに、その凄さの割りに、アウトプットが無いって言う壮絶に能力を無駄遣いしている。
逆に学歴以上に、何かを達成する人たちって、この「勘違い」の部分が凄い。ものすごくポジティブな勘違いをしている。実際にはコレは勘違いではなくて、適切な自己評価だったりするんだけど、「誰にも負けない」とか「これをやってみたい」とか、そんなんでも十分だったりする。
自分だって、仕事の中では、誰にも負けない要素があると信じている。だから毎日気持ちを切り替えて仕事に臨めているし、仕事が面白いと思う。
馬鹿だって、勘違いさせたら、人だって殺す。これだけだ。何も人を殺さなくても、他の使い方だってあるわけだ。