【72日目】自己啓発

一時期、自己啓発の本を読むのにはまった時期もあるけど、根本的にモチベーションが低い人間だし、気分のムラも大きいし、決して人に何か言える人間じゃないと思ってます。だから、自己啓発の本ってあんまり好きじゃない。なぜなら実践できないから。続かないから。それが弱さなのかも知れないけど、そんな雑魚が僕です。

だから、敢えていえるのは、自己啓発の本には何も答えが無い。統一された答えも無ければ、それは過去の人たちの成功方法の一例だし、この「成功」も実は自己啓発のセミナー運営や書籍によってもたらされたものだとしたら、その方法をフォローする事に何の意味も無い。と、そう思ってます。

 

僕が気づいたのは、究極の自己啓発は、本を読むことでも、セミナーに参加する事でもありません。そんなお金をかけなくても良いんです。「気付き」です。

「あれ?コレって変じゃない」とか「こうだったら良いよな」とか「何でだろう?」とか「コレは不味かったな」とか「この方法だと上手くいった」とか、日常のこんな感覚を研ぎ澄ませるのが、最も簡単で効果的な自己啓発じゃないかと、そう思ってます。気付くことではなく、気付いて考える事が大切です。本に書かれてるのは、ここに行き着くための手法です。だけど、純粋にそのやり方だけを真似しても得られるものはありません。遠回りをする必要もありません。変だなって思ったら、それは突き詰めて考えるべき課題です。

でも、人間、ある程度「社会」の中で行き続けると、考えない事を覚え始めます。考えない方が楽だし、周りとの摩擦もありません。こんな生き方を否定するわけでもありません。だって、コレで「何とか」生活できている人がたくさんいるのだから、間違った方法だとは思いません。間違っていたら破綻します。(もちろん、こういう生き方をいていても一部の人は破綻します)この思考停止状態って、会社からすればとても都合が良い状態。逆に考えて、上司や会社にたてつくとパージされます。パージされなくても、摩擦を生んだり、非常に会社で生きづらい。

 

気付きにもいろんなタイプがあると思います。だから、もっといろんなことに気付く力を養うべきだと思うんです。気付くだけならタダです。何も難しい事じゃない。今、疑問に思っていることを検索するだけでも気付きです。勉強もそう。道を走っていても気付く事がたくさんあります。「あれ?1ヶ月前にあった、高架の工事現場の足場が無い」とか、「新しいお店が出来てる」とか、「アウトレットが出来たけど、意外と渋滞しないな」とか、「何でここで渋滞するんだろう?」とか、考える余地はたくさん有ります。いつもこんな感じで運転をしているので、意外と移動時間も苦になりません。

時間をつぶすのに課金ゲームすらする必要がありません。元来、辞書とか図鑑を読むのも好きなので、Wikipediaを眺めているだけでも、気付く事もたくさんあります。Wikipediaはタダなので・・・(寄付もしましょう)

【71日目】レビュー「人生の9割は逃げていい。(著・井口 晃)」

僕の人生は結構逃げてばかり。そんなんでも生きてりゃOK、そう思えたのはここ数年のこと。それまでは結構しんどい思いをしてきた。

【30日目】逃げ場でも書いたけど、生きてるほうがどれだけ得か分からない。僕の逃げ続けた境遇を語ればキリが無い。中学校でも逃げ、高校でも逃げ、専門学校でさえ逃げかけた。社会人になってからも何度逃げたか分からない。

だけど、この本のタイトルを見たときに「そんなに逃げて大丈夫??」って思ったほど、この本のインパクトは強かった。後半は普通の自己啓発本になってるけど、前半だけは読んで欲しい。

 

自営業を始めてから、この逃げ方が上手になった気がする。もちろん、仕事からは逃げる事は出来ないけど、自分のやるべき仕事と、そうじゃない仕事を切り分けるのが上手になった。というかやりたくない仕事はやらなくても良いからだ。営業もやってなければ、掃除も無い。接待もない。クレーム対応とかはあるけど、それは自分の仕事だから、全力でやる。自分がやりたい仕事だけに全力で取り組める環境になったからだ。それもこれも、半年前、サラリーマンであることから逃げたからだ。

この本で著者が言うとおり、日本の美徳は「逃げちゃダメだ」、その一言。逃げずにチャレンジしたから成功した美談だって、たくさんある。でも、美談ばかりじゃない。逃げずに悪い方向に進むことも多い。過労死もそうだし、自殺もそうだ。暗い話だって数えればキリが無い。だったら逃げれば良い。美談で語られるのは、その人たちが自分の仕事だと思ったものに、全力投球した結果だからだ。自分の仕事以外のところに労力を使う事は無い。人には誰でも得手・不得手がある。努力をすれば苦手な事でも出来るようになる。そんなのは嘘だ。だったら、その倍の労力を好きな事に注いだ方が良い。好きなことだから、倍だろうが三倍だろうが労力を注ぐ事が出来る。苦手な事は、それが得意な人に任せたほうが良いのだ。

 

僕の周りの勢いのある人は、みんな何かから逃げた人だ。でも、逃げた結果、成功している人たちだ。というか自営業をしようと思った時点で、会社から逃げてるんだけど・・・。それでも、自分の好きな事で食べていける事が幸せだし、そのための労力は惜しまないタイプだ。それでいて、研究熱心で、人一倍オタクだ。だから、そういう人たちと一緒に仕事をしているときは、自分も安心できる。仕事を任せられるからだ。

逃げようかどうしようか、迷っているなら、今すぐ逃げる事をお勧めする。

 

 

【70日目】マイナンバーとアカウント

今月から「マイナンバー」制度がスタートした。ご存知の通り、国民一人ひとりに一意の番号を割り当てて、税や社会保障などを管理しようという制度(それでも社会保障と税がマイナンバーで一元管理されるわけじゃないんだけどね)

ここで、マイナンバーの賛否を語るつもりはないし、僕は賛成派だ。正直、今の行政手続きは煩雑。個人情報云々を言う人もいるけど、知られて困るような個人情報は行政には預けておりません!!

 

行政手続き以上に、マイナンバーの恩恵があるんじゃないかと思うのは、クラウドサービスだ。もちろん、クラウドサービスとマイナンバーが直接的にかかわるわけじゃない。アメリカの社会保障番号でも日本のマイナンバーでもそうだけど、一つの「アカウント(口座)」で複数のサービスを享受することができる。制度としては、全く別の官庁・担当が運営するものだけど、単一のアカウントで利用する(シングルサインオンとも言う)

今、Webサービスでもシングルサインオンを利用できる環境になりつつある。従来は、各サービスごとにIDとパスワードを決めていたものが、IDをメールアドレスで代用するようになり、今ではFacebookやGoogle+などのSNSアカウントでログインできるようになってきている。一つのアカウントで複数のサービスを享受する環境は、今や当たり前なのだ。

 

Windows8以降の機種では標準機能を利用するにもMicrosoftアカウントの設定が必須になってきている。Windows7以前の機種でもMicrosoftアカウントを設定しないと利用できないサービスはあった。OneDriveや@outlool.jpのメールアドレスなどだ。でも、これらはマストじゃないし、あくまでもスタンドアローンでの利用が可能であった。

しかし、Windows8以降では、初期設定時にMicrosoftアカウントの設定を”させられる”し(回避は可能)、最近の機種(Office Premium)ではそこの初期設定を回避しても、Officeの認証にMicrosoftアカウントでログインしないと使用すらできなくなっている。また、カレンダーや天気予報などのサービスを利用するにもMicrosoftアカウントの登録は必須。しかも、シングルサインオンで利用しようとすると、毎回8桁以上のパスワードを入力することになってしまう(これも見かけ上の”回避”は可能)

Windows8以降がクラウドを強く意識しているがゆえに、分かりにくい状態になっている。それもこれも、日本に今まで「シングルサインオン」という考え方、つまり、マイナンバーで様々なサービスを一元利用できる感覚がなかったからではないかと思う。

 

正直、この辺りの説明が非常に面倒で、考え方としては、Yahoo!でもそうだけど、一つのサービスでログインすると、ずっとログイン中の状態になるし、様々なサービスで一元利用できるのは周知も進んでると思うんだけど。なので、マイナンバーには期待するところが大きいんだけど。