「閉鎖」的といわれた話

今、富山で一番アツい話。

富山生まれ「極力採らない」…不二越会長、会見で発言

東証1部上場の機械メーカー「不二越」(富山市)の本間博夫(ひろお)会長(71)が「富山で生まれた人は極力採らない」などと記者会見で発言していたことが13日、同社…

おそらく、事業規模や売上高でいえば、富山創業の企業の中でも3本の指に入る企業ではなかろうか?サプライチェーンも含めると、富山の経済の基礎を支えているし、実際に祖父の会社(現在は廃業)が順調に経営できていたのも、この会社の下請けだったことが大きいと思われる。ただし・・・不況で下請けを大幅に削減されたときに、あおりを受けて廃業したけど・・・。

そのトップの発言。本人は記者会見の場で、冗談半分で言ったのでしょう。自虐的な意味で。それはそれで分からんではないし、本来シュールなネタが好きだから意外と許容される範囲ではあるんだけど・・・。こういうお偉いさんの冗談は、比較的笑えないことが多いし、取り巻きの愛想笑いで調子に乗る気持ちは分かるけど。ただ、ニュースになる時点で、何か社内の黒い動きがあったと思われるんですが・・・。

ただ・・・この手の冗談って、半分本気だったり。現場レベルで言えばもちろんそんな事は考えてないと思うんですが・・・。

正直に言えば、本社を東京に移動すれば優秀な人材が集まると思ってる時点でかなり狂ってる。そんな時代なのか?安倍政権の地方創生の流れもあって、本社機能を地方に移す企業が多いなかで、なぜ東京に本社を持っていくのか?数十年前なら「見栄」で東京に本社を持っていく企業も多かったし、不二越だってそうだったのだろう。

でも、今、本社が東京にあっても致し方ない・・・特にグローバル企業を目指すなら、東京に本社があろうが富山に本社があろうがあまり関係ない。第一「本社」なんて、登記簿上の概念であり、実際の経済活動になんら影響を与えない。ましてや、今は働き方の形態としてリモートワークが導入されようとしているし、開発や総務の機能が本社になければいけないなんて決まりも、メリットもどこにもないのだ。

一般に、地方のほうが人件費は安い。人件費が安くても、生きていくうえでの生活費が安ければ、相対的な豊かさは担保される。だから、地方で勤務することがデメリットとはいえないし、必要とあらば2時間30分で東京までいけるのだ。

会社自体が、労働者階級と支配層に分かれていのだと思う。だから、労働者は地方の人件費の安い労働者を使い、支配層は東京で高い給与で雇う。そういう意識なのだろう。

 

閉鎖的なのは富山県民ではない。富山県民が閉鎖的なのは、富山の経済を支える会社が閉鎖的だからじゃないのだろうか?

2017年7月14日 kaneyan 未分類 No Comments

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