メモ:想定できることは必ず起こる
人間が想定できる出来事は、必ず起こる。
今日、オンラインゲームをしているお客さんから相談があった。「NATをオープンにしたい」と。そもそもNATをオープンにするという言葉の意味が分からなかったので、よくよく確認するとオンラインゲームをするのに、特定のポートへの接続をPS4へフォアワードしたいとのことだった。調べていくと、443やら80やら8080も含めてTCP・UDP合わせて20個近いエントリを入れる結果に。そして、厄介なことにオンラインゲームによってそのポートが違うという・・・。
そもそも、いまどきのルーターならUPnPでポート設定を行うはずなのになぜ??と思っていたら、どうも、オンラインゲームのホストになりたいみたい。いまどきゲームでもP2Pなのね・・・。勉強になりました。
PSでは、NATの設定上、
- タイプ1 = PSがネット直結(PPPoEセッション張ってるとか、CATVモデム直結とか)
- タイプ2 = UPnP機能付きのルーター経由で接続
- タイプ3 = UPnP機能なしのルーターまたは二重ルーター
の3タイプが存在しているみたい。上記ではタイプ1で接続したいとのことで、直結すると無線ルーターを接続できず、他の機器のWi-Fiが使えなくなるのでダメ。だから、ポートフォアワードで特定のポートへの着信をPSへフォアワードさせると、タイプ2の環境でもタイプ1となる。
とりあえずはポートフォアワードの設定で必要なポートだけ開通させてちゃんとタイプ1になることは確認。でも、正直・・・ソフトが増えるごとにポートフォアワードのエントリを追加せにゃ行かず、これが大変面倒・・・。なので、今回はDMZの設定で、ルーターのWAN側に着信した信号を全部PSへ飛ばす形にしました。今回の設定としてはとりあえずこれが正解かな??
でも、この環境だと・・・複数の端末(PCやPSなど)からは使えない。なぜなら、グローバルIPアドレスが一つだから・・・。ポートが違っていれば、ポートフォアワードの設定で振り分けもできるだろうけど、同じポートが必要だとアウト。いつかそんな相談もあるかもしれないので、いくつか方法を考えてみました。(現実的な方法で)
1.マルチセッション(=フレッツ光&光コラボ)
フレッツ光ネクストだと、この方法がベストか。
ルーターのPPPoEブリッジを有効にした状態でPS4からPPPoEセッション張ってもいいし、マルチセッション対応のPPPoEルーターからフォアワードしてもOK。楽天BBとかBBexciteとかなら月500円で実現可能。多分、追加費用としては一番安い。セッションプラスとかでセッション数を増やせば、最大4セッションまで張れるので理論上4台までは追加可能。だけど、3セッション目以降は1セッションごとに300円/月が必要。
さらにLAN側も同一セグメントで運用できるので、共有プリンタ等の問題もない。
2.電話番号追加(=auひかり)
auひかりの場合PPPoE接続ができないので、この方法がベスト。ただし、2台が限度。auひかりでは電話番号1つにつき500円の追加をすると、ひかり電話対応のHGWをもう1台レンタルできる。これがポイントで、1番号目のHGWと2番号目のHGWのWAN側にはそれぞれ別のIPアドレスが割り当てされるので、これで2つのグローバルIPアドレスが取得できる。ただし、LAN側セグメントが基本的に分かれるので、もし共有プリンタやNAS等を使うことが考えると、2台目のルーターのDHCPサーバー機能をオフにした上で、二台のLAN側を接続して、デフォルトゲートウェイを手動で振ったり等々の設定が必要か?
3.IPアドレス追加(=CATV)
CATVで追加IPアドレスの割り当てオプションがあればこれを使うのがベスト。ルーターを2台準備して、上記のauひかりの要領で接続すれば、共有プリンタ等の問題も解決できる。が、オプションがないCATVもあるので注意。
4.VPS契約してVPNアクセス(=最終兵器)
ちょっと厄介。VPSを契約して、L2TPとかでVPNアクセスしちゃう。バッファローのルーターとかだと、L2TPクライアント機能があるので、VPSにL2TPのサーバーソフト入れて、VPSのグローバルIPアドレスへの着信をフォアワードさせれば、行けちゃう系?ただ、VPSの月額料金とか設定とかかなり煩雑。だったら、回線を乗り換えた方が良いかも・・・。
こんな感じでした。固定IPの取得ができるISP契約しても良いけど、正直設定も月額料金もメリット薄くてね・・・。
いやいや、そもそもIPv6でやってくれれば、こんなこと考えなくてもいいんですけどね。
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