【71日目】レビュー「人生の9割は逃げていい。(著・井口 晃)」

僕の人生は結構逃げてばかり。そんなんでも生きてりゃOK、そう思えたのはここ数年のこと。それまでは結構しんどい思いをしてきた。

【30日目】逃げ場でも書いたけど、生きてるほうがどれだけ得か分からない。僕の逃げ続けた境遇を語ればキリが無い。中学校でも逃げ、高校でも逃げ、専門学校でさえ逃げかけた。社会人になってからも何度逃げたか分からない。

だけど、この本のタイトルを見たときに「そんなに逃げて大丈夫??」って思ったほど、この本のインパクトは強かった。後半は普通の自己啓発本になってるけど、前半だけは読んで欲しい。

 

自営業を始めてから、この逃げ方が上手になった気がする。もちろん、仕事からは逃げる事は出来ないけど、自分のやるべき仕事と、そうじゃない仕事を切り分けるのが上手になった。というかやりたくない仕事はやらなくても良いからだ。営業もやってなければ、掃除も無い。接待もない。クレーム対応とかはあるけど、それは自分の仕事だから、全力でやる。自分がやりたい仕事だけに全力で取り組める環境になったからだ。それもこれも、半年前、サラリーマンであることから逃げたからだ。

この本で著者が言うとおり、日本の美徳は「逃げちゃダメだ」、その一言。逃げずにチャレンジしたから成功した美談だって、たくさんある。でも、美談ばかりじゃない。逃げずに悪い方向に進むことも多い。過労死もそうだし、自殺もそうだ。暗い話だって数えればキリが無い。だったら逃げれば良い。美談で語られるのは、その人たちが自分の仕事だと思ったものに、全力投球した結果だからだ。自分の仕事以外のところに労力を使う事は無い。人には誰でも得手・不得手がある。努力をすれば苦手な事でも出来るようになる。そんなのは嘘だ。だったら、その倍の労力を好きな事に注いだ方が良い。好きなことだから、倍だろうが三倍だろうが労力を注ぐ事が出来る。苦手な事は、それが得意な人に任せたほうが良いのだ。

 

僕の周りの勢いのある人は、みんな何かから逃げた人だ。でも、逃げた結果、成功している人たちだ。というか自営業をしようと思った時点で、会社から逃げてるんだけど・・・。それでも、自分の好きな事で食べていける事が幸せだし、そのための労力は惜しまないタイプだ。それでいて、研究熱心で、人一倍オタクだ。だから、そういう人たちと一緒に仕事をしているときは、自分も安心できる。仕事を任せられるからだ。

逃げようかどうしようか、迷っているなら、今すぐ逃げる事をお勧めする。

 

 

2015年10月7日 kaneyan 未分類 No Comments

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