【28日目】経営に一番大切なものとは?

昨日の続き。今日は資産の話。

 

僕はとある保険屋さんにこの質問を投げたことがある。だけど、残念ながらこの質問に答えられなくて、退席させたことがある。

「社員は宝」「お客様は神様」という言葉もあるけど、全て嘘。社員を捨てても、お客様を捨てても、一番大切なのは「お金」だ。お金があるから社員を雇える。お金があるから、商売が出来る。この順番を間違える人とは仕事をしたくないし、なによりもこの質問の答えがわかっている保険屋さんは無理な保険を勧めてこない。(誤解が無いように言えば、社員を雇うために金策を考え、お客様からお金を頂いてサービスを提供する。間違っても社員を要らないと思う事もないし、お客様をぞんざいに扱うわけでもない。でも、考え方の順番が違うのだ)

 

小学校では、「お小遣い帳」は教えてくれるけど、バランスシートの事は教えてくれない。学校の算数で例題にするなら、現金主義で損益計算をするのがベストだからだ。だけど、バランスシートは損益計算ではない。資産について明確化する材料に過ぎない。だから非常に都合が悪いし、バランスシートについてうまく説明する材料がないのだ(ある種方程式はこれに近いものだと思うし、理科でもこれに近い感覚=質量とエネルギーの関係だったりを扱ってはいるのだが・・・)

 

手元に100万円の現金があっても、100万円分の土地があっても、100万円分の「金塊」があっても、どれもバランスシート上では、資産なのだ。資産はそれぞれ、変換も出来る。現金を土地や金に買えることも、その逆も、金を土地に買えることも出来る。

だけど、経営ではその意味が異なってくる。一番強いのは現金、次に金、次に土地だ。どれだけ流動性があるかを考えないと、必要なときに必要な資金を得る事が出来ない。金はレートの影響を受けるし、土地は相場の変動を受ける。現金でもドルなどは金に近い。国内の商売だけを考えるなら、「円」が最強なのだ。

だから、経営にもっとも必要なのは「お金」だ。それは家計でも一緒。だからこそ、今手元の現金を減らして、保険に入れる事は後で解約を考えなければいけなくなるし、保険としては最悪なのだ。

 

先の車や土地も一緒。資産にはなるんだけど、リセールバリューや実際の価値を考えると決して得な選択とはいえないし、資産の目減りが激しいのだ。その目減り分は、モロに現金になる。目減り分が少なければ、その分の現金は遊ばせる事が出来るし、もし、目減りが激しければ、プレミアに途方も無い金額を使った事になる。何にお金を使うかはそれぞれだ。だからプレミアにお金を使う事を否定するわけではない。

 

だけど、実態を把握せずにお金を使うのと、納得してプレミアにお金を使うのとでは意味が違う。実態を把握せずに使った金は無駄金だし、後者は有益な交遊費だ。

 

もししつこい保険屋さんや金融関係者がいたら、上の質問をしてみると良い。ホントに自分のことを考えてくれている人なら「お金」と答えてくれるから。

2015年8月25日 kaneyan 未分類 No Comments

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